四条烏丸の商業施設「COCON KARASUMA」(京都市下京区烏丸通四条下る水銀屋町)で7月31日、お化け屋敷「ネットカフェ303号室」が期間限定で始まった。お化け屋敷プロデューサー、五味弘文さんの指導の下、精華大学のデジタルクリエイションコースの2回生が運営する。
同館3階のギャラリー「Kara-S」の一角を使ったお化け屋敷。昨年は行列ができたり、悲鳴が1階にまで聞こえたりと「怖い」と評判を集め、ツイッターでも話題になった。今年も予告動画をウェブで公開。「今年も既に問い合わせがあるなど、注目していただいている」と広報担当の左近榮梨さん。
今回、舞台となるのはネットカフェの個室。発作の薬を恋人に奪われて死んでしまった就職生の「麻由子」が床下に埋められているという。ネットカフェを題材に選んだ理由として「隣の人の音や気配がする『生温かい感じ』で、いつ誰に何をされるかわからない怖さがあるのではと思った」とスタッフの田中夏季さん。
今回、四方からの仕掛けにも注目だという。指導を担当する尾﨑俊介さんは「演出の緩急をつけることで、終わってみたら『楽しかった』と言ってもらえる出来になっている」とも。
「デジタル作品はお客さんの反応が見えにくく、数字でしか判断できなくなりがちになる。学生にはお化け屋敷で、お客さんの反応を近くで見ながらものづくりした経験を今後の作品に生かしてもらいたい」と尾﨑さん。
営業時間は11時~18時。入場料は400円。8月12日まで。