ホテルグランヴィア京都(京都市下京区)のロビーで7月2日、ヤマハの水上オートバイと京都の職人らがコラボした「Royal WaveRunner」の展示が始まった。ヤマハとGK Kyoto(京都市上京区相国寺東門前町)の共同企画。
水上バイクは、長さ3メートルを超える3人乗りで、海外ではファミリーで楽しまれている。今回は「桜」をテーマに、プロトタイプとして作られた。京友禅で染めたシートや、京漆塗りのボディー、ヘッドの部分は、蒔絵(まきえ)と螺鈿(らでん)の職人が水をイメージしたデザインをあしらう。足を掛けるステップ部分には、革と絹を織り込む「しころ織り」という技法を採用。かつてこの技法はよろいなどに使われていた。昨年12月、パリで行われたボートショーに出展した際も好評を得たという。
「これまで付き合いのあった職人だけでなく、新たに知り合った職人も多く、とても勉強になった。京都の職人のネットワークが築くことができたので次回以降に生かしたい」とGK Kyoto第2デザイン部の辻村さん。「(同ホテルには)海外の方も多いと聞いている。ぜひ多くの人に職人の技を見てもらえたら」とも。
7月31日まで(夜間は照明を落とす)。