京都水族館(京都市下京区観喜寺町)が3月14日、グランドオープンした。
内陸型水族館としては日本一の規模を誇る同館。「水と共につながる、いのち」をコンセプトに据え、京の川から大海原を再現する9つのゾーンで構成する。梅小路公園内の敷地に建てられ、同館の中心に位置する「イルカスタジアム」からは東寺の五重塔、京都駅へ向かう新幹線、京都タワーなども一望できる。
9時30分からセレモニーが行われ、来館者代表にイルカのぬいぐるみを贈呈。予定よりも10分早い9時50分にオープンしたが、この時点で1076人が行列を作るなど初日からにぎわいを見せている。
展示方法にも、さまざまな工夫を凝らした。「かいじゅうゾーン」のチューブ型の水槽では、目の前でアザラシの姿を見ることができるほか、海洋ゾーンにある「磯の教室」では、磯の生物に実際に触れることができる。イトマキヒトデを触った吉田琉聖くんは「柔らかそうに見えるのに、思ったよりも固かった」と話していた。京都府与謝野町から車で2時間半かけて来たという4人家族は「内陸型の水族館と聞いてどのようなものかと思っていたが、思っていた以上にいろいろな海の生き物がいたり、工夫された設備があったりして面白い」と感想を話した。
そのほか、カフェでは館内の生き物をモチーフにした「すいぞくパン」(280円)や「男前豆腐店豆乳ソフトクリーム」「京漬物ドッグ」(以上350円)などを販売。オオサンショウウオをイメージしたグッズや京都水族館と京都の老舗ブランドがコラボした商品など、京都水族館限定の商品も多数展開する。
開館時間は9時~17時。入館料は、大人=2,000円、高校生=1,500円、中・小学生=1,000円、幼児(3歳以上)=600円(再入場可能)。年間パスポートも用意する。