染色を専門に扱う美術館「染・清流館」で3月1日、「河口洋一郎の世界 サイエンスorアート」が始まった。
世界的に活躍するCGアーティストで東京大学大学院情報学環教授の河口洋一郎さんの作品を集めた同展。河口さんの作品は、「グロース・モデル」という自然界の原理に基づいた数理アルゴリズムを取り入れている。
会場では、河口さんのCG作品を、着物、びょうぶや扇子などの伝統的な造形に落とし込んだ作品や、映像など全32点を展示する。脈動する突起に触れそうな「海底細胞都市」や、「ゆらぎの海中祭」「超絶的な海中祭」など動きに合わせて変化するびょうぶも。
種子島出身の河口さん。発射されるロケットを見て子どものころから宇宙へ思いをはせていたという。CG着物は昨年、宇宙飛行士の古川聡さんが着用して宇宙空間で抹茶をたてる実験を行っている。
3日には河口さん、同館館長の木村重信さん、大阪電気通信大学教授の原久子さんによるギャラリートークも予定する。
開館時間は10時~17時。入館料は、大人=300円、小人=200円。月曜定休。4月8日まで。