
京町家を活用した店を巡るスタンプラリー「洛中洛外 風散歩」が現在、行われている。
町家暮らしの相談に応じるNPO法人「京町家・風の会」が主催する同イベント。同NPO代表の井上信行さんは町家専門の不動産会社「エステイト 信」(京都市上京区下立売通七本町西入る西東町)の社長。顧客である店主らが「何か面白いことができないか」と企画が持ち上がったのがきっかけだという。
提携店はスイーツ店やカフェ、雑貨、古書店、美容室など40店。一定額以上の商品やサービスの利用でスタンプを押す。4つ集めると、4店舗目がその店のオリジナル商品を進呈する。参加店舗の一覧と地図が掲載されたスタンプ帖は「COCON KARASUMA 観光案内所」(下京区)はじめ、市内ホテルなどで配布している。
「お客さんに店を知ってもらうためにはどうすればいいだろうと店主の中で話題になっている」と同NPO事務局長の井上裕子さん。「イベントは店にとって、周囲の町家の店と一緒に覚えてもらえる機会。店舗間の交流のきっかけにもなっている」とも。
過去のイベントでは2周以上する人も見られたという。「ユニークなキャラクターの店主や、町家の空間をうまく利用した店など発見がたくさんある。広域にわたって参加店舗があるので、お寺など自分の行きたい場所と組み合わせてコースを作れるのも魅力」と事務局の加藤めぐみさん。
連動企画として、西陣や番組小学校の跡地を巡る街歩きツアーを行うほか、個別のガイドも受け付ける。申し込み方法などはホームページで確認できる。