京都在住のグルメライター関谷江里さんの新刊「最新 京都美味ガイド 本当におすすめしたいお店 275軒」(淡交社)が5月25日に発売され、大垣書店烏丸三条店(京都市中京区三条通烏丸西入ル御倉町)店頭に江里さんが姿を見せた。
サイト「関谷江里の京都暮らし」で京都の食に関する情報をほぼ毎日発信する江里さん。この情報を再編集したのが2009年の前著「京都 美味案内」(扶桑社)。新刊では前著発売後の開店・移転・業態変更など新たな情報を盛り込み、写真も撮り下ろし、原稿も書き下ろして価格帯や靴を脱ぐ必要があるのかなどの情報を詳細にまとめた。
淡交社の担当編集者の神野慎一郎さんは「こうしたグルメ本はたいてい数人で作るもの。江里さん1人の味覚で作った本なので1軒行ってみておいしいと思えば、ほかの全ての店が当たりのはず。観光などで京都に来る方にも、もちろん地元の方にも使ってもらいたい」と話す。
執筆はもちろんアポ取り、撮影なども1人で行った。1月から2月のほぼ毎日、1日に数店舗も撮影や食事のために足を運んだ。効率を上げなければスケジュールが間に合わないため、その日に訪問する地区を決めて自転車で回ったという。「京都だからこそできた。規模の大きな東京ではとてもできない企画。途方もない作業だったが、それでもマグマのように『京都のおいしいものを発信したい』という思いがやむことなく、最後までやりとげることができたと思う」と振り返る。
販売初日、同店店頭で同書をPR。江里さんは、一人ひとりに「おいでくださってありがとうございます」とサインを行った。この日同店では150冊以上が売れたという。
発売翌日の重版決定の知らせに江里さんは「とてもうれしい。これでお世話になったお店の方や出版社の方にお礼ができたかな」と顔をほころばせる。次は「食ではない」企画に向け準備を進めているという。詳細は「まだ内緒」。
価格は980円。