東山に4月8日、「うえと salon&bar」(京都市東山区三条白川橋西入ル今小路町、TEL 075-751-5117)がオープンした。
烏丸御池のバー「酒陶柳野」を退社した上田太一郎さんが開いた同店は、築およそ100年の長屋を改装した。1階は上田さんの店、2階は妻で木工作家「potitek」戸田直美さんのサロン。装飾を抑え、壁には一輪挿しの花を生ける。存在感のある一枚板のカウンターにシンプルな木製の椅子が並ぶ。店舗面積は約13坪で、カウンター席8席、テーブル席が6席。
「凛(りん)としつつ、ゆったりした空間で昼下がりからぶどう酒やコーヒー、季節のフレッシュフルーツドリンクを語らいとともに」をコンセプトに、14時から店を開ける。「リタイアした方や女性、学生さん、観光客も利用しやすいのでは。散歩のついでに来てもらってもいいし、食事に行く前の待ち合わせや、ちょっとした集まりなどに利用いただければ」と上田さん。
メニューは、「イチゴのサワ―ジュース」(500円)や「キンカンとウイスキーのカクテル」(1,200円)など旬の果物を使う。「一年中出ているものでも、それぞれおいしい時期がある。店ではそうしたものを提供していきたい」。今の季節はこのほか、パイナップルを使ったドリンクも用意する。フードメニューはホットドック(800円)やプリン(500円)など。そのほかコーヒーやワイン、ハイボールやジントニックなどのスタンダードカクテルを扱う。
料理人だったこともある上田さん。カットした素材にソースをかける、あるいはスープに具材を入れるなど、料理するように一杯を作っているという。「何が正しいということはない世界。だからずっと勉強していきたい」と話す。店の名前の由来の一つは「上の扉をどんどん開けていきたい」という思いから。「いろいろな人に助けてもらいながらここまで来ることができた。少しでも還元できれば」とも。
5月21日は同店2階で「ぽちてっく小アトリエ スプーン教室」も予定する。
営業時間は14時~22時(金曜・土曜は23時まで)。当面無休。