菓子の製造販売や飲食店のプロデュースなどを行う「インデンスタイル」(京都市中京区室町六角帽子屋町)のラスクブランド「六角庵」からチョコレートラスク「ショコラムール」の販売を4月1日から始めた。
これまでに発売している「八ツ橋ラスク」などの「京ラスク」シリーズではパンを焼いてから味をしみ込ませてきた。今回は、パンの生地にチョコを練り込んだ「チョコパン」を開発。それをラスクにする製法を採った。こうすることで、「パンの生地がよりきめ細やかになりサクサク感が増す」という。「チョコレートの質感もしっかりと残っていて、これまでのシリーズにない面白い食感が楽しめる」と同社広報担当の山口紀子さん。
本来、5月から6月のブライダルギフト用に「永遠の愛」をテーマに作られていた同商品。「ショコラムール」はフランス語のチョコレートと愛を意味する「ショコラ」「アムール」を組み合わせたもの。震災の様子を知り、「京都からできること」として売り上げの一部を日本赤十字社を通じて義援金に充てることを決めた。
「『愛』をテーマにした商品を作っていたのは本当に偶然だったが、『愛してる』だけでなく、身近な人への愛、例えば『ありがとう』や『お疲れさま』という小さな気持ちが、被災地への大きな愛になれば――そんな願いを込めた」と山口さん。
1箱3袋入り1,260円。「六角庵 祇園店」(東山区祇園町北側)、「イクスカフェ京都駅ビル店」(烏丸通り東塩小路町)、ジェイアール京都伊勢丹の期間限定ショップのほか同社ホームページでも販売する。5月31日まで。