雑誌「モーニング・ツー」(講談社)で京都が舞台の漫画「おはようおかえり」が2010年8月から連載開始し、作者の鳥飼茜さんが街の魅力を語った。
同作は「福寿堂香舗」に勤める草食系男子が主人公のラブコメディー。京都に実在するカフェや雑貨店、ラブホテルなども登場する。鳥飼さんは大学時代からデビューまで京都に住んでいた。「学生時代は漫画にも出てくる三条や四条、特に鴨川の辺りはよく歩き、カフェに行っていた」と当時を振り返る。今でも「なるべく実際に行って見たものを描きたい」と京都に行き写真を撮っている。
漫画を描くうちに「京都の不思議な『つながり』に気がついた」という鳥飼さん。「京都の街の人には京都に対する潜在的な思いがある」と指摘した上で、「何か新しいものを作る時もその思いを壊さないようにしながら足したり引いたりをしている。だから例えば新しい店ができたときも、どこか『つながっている』と感じる」。これが『京都を続けていく力』なのでは」と話す。
「ガイドブックやドラマなどで描かれる『京都』とは違う視点で描くことに気を使っているため、京都の人に『あー、そうそうこれが京都やな』と思ってもらえればうれしい」とも。「今後もできるだけ京都に行って漫画に反映させたい」と今後の意気込みを語る。次回は出町柳など「北の方」に行ってみたいという。