京都を活動の拠点にする劇団「ヨーロッパ企画」は9月18日より、京都シネマ(京都市下京区烏丸通四条下ル COCON烏丸3階)で「ヨーロッパ企画の京都ニューシネマ VOL.1」を開く。
映画上映以外にも、監督や役者によるトークショー、ラジオ収録などを組み込んだ同イベント。京都から映画の新しい楽しみ方を発信していきたいというヨーロッパ企画と京都シネマの共通の思いから企画が実現した。
ヨーロッパ企画は過去に2度、同様のイベントを開いたが、今回から装いを新たに「京都ニューシネマ」として「映画界に革命ののろしを上げる」という。新たな試みとして同劇団撮り下ろしの作品を一挙に初上映する。
「タイトルの『京都ニューシネマ』はアメリカン・ニューシネマに掛けている。さらに、新しい映画の楽しみ方という意味合いも込めている」と京都シネマの谷口さん。「これまでは上映が中心だったが、今回は映画とトークの割合が半々。監督、役者の話が現場で聞けるライブ感が売り」とも。
初日の18日は、ヨーロッパ企画のメンバーによるKBS京都ラジオのレギュラー番組「永野・本多の劇的ラジオ」の収録を同館で行う。21日には、短編クレイアニメ「黄金」で第1回「デジタルショートアワード」総合グランプリを獲得した同メンバー永野宗典さんの新作クレイアニメを披露する。23日には、女優・脚本家として活躍する同メンバーの山脇唯さんが新作を披露。24日には、舞台映画の第3弾「翼よごらんあれが恋の灯だ」の完成披露上映会を行う。
「ミニシアターは新しいことを企画していかないと」と谷口さん。その中で「新しい企画にチャレンジし、映画そのものだけでなく映画の世界への興味を深める窓口になれれば」と期待を寄せる。
各日のイベント内容はサイトで確認できる。開催時間は各日19時30分~。入場料は、一般前売り=1,800円・当日=2,000円。期間中有効なフリーパスは1万円(京都シネマ限定)。チケットは同館とチケットぴあで販売している。今月24日まで。