プレスリリース

大谷大学・学生考案!公共交通の価値の再発見を目指す野外活動ゲーム「モビリティロゲイニング@京丹後」10月19日(土)開催【京丹後市と産官学連携】高齢化・クルマ社会の課題解決に取り組む

リリース発行企業:学校法人真宗大谷学園大谷大学

情報提供:

 大谷大学(所在:京都市北区/学長:一楽 真)は、地域連携活動の一環として京都府京丹後市と連携し、「地域交通とモビリティプロジェクト」に取り組んでいます。本プロジェクトは、高齢化社会や郊外のクルマ社会に伴う移動手段の課題を明確化し、自家用車に依存することの持続可能性を見直すことで、地域全体で今後の交通のあり方について考えることを目的としています。
 本プロジェクトの第2弾として、10月19日(土)に大谷大学の学生と、京丹後市民や京丹後青年会議所の方々による野外活動ゲーム「モビリティロゲイニング」を実施します。
 「モビリティロゲイニング」とは、大谷大学 社会学部コミュニティデザイン学科の学生が考案したゲームで、多様な交通手段を活用しながら、エリア内に設置されたチェックポイントをできるだけ多くまわり、ポイントを競い合う野外活動ゲームです。ゲームの得点に応じた景品として、地元の特産品や宿泊券等を準備する予定です。
 また今回の活動に使用するデジタルイラストマップアプリ「ambula map」は、運営する株式会社コギト(京都市)と協力し、これまで大学周辺のバリアフリーマップの作成の活動等を行ってきました。
 今後も地域社会との産官学連携を通して、持続可能な交通手段の推進に努めてまいります。つきましては、ご多用のところと存じますが、取材賜りますよう、お願い申しあげます。

プロジェクト第1弾(8月18日開催)「交通すごろく」ワークショップの様子/イラストマップ「ambula map」


「地域交通とモビリティプロジェクト」堀正樹さん 赤羽根美乃さん コメント
大谷大学 社会学部コミュニティデザイン学科 第3学年 堀正樹(ほり まさき)さん 赤羽根美乃(あかばね よしの)さん



堀さん(写真右):公共交通に関心があったことから、「地域交通とモビリティプロジェクト」へ参加しました。今までは本を読んだり、ネットで調べることで学びを深めていましたが、プロジェクトに参加し、実際に訪問して意見交換をするなど、京丹後の市役所の方や地域の方々と関わる中で、机上ではなく現地でコミュニケーションをとることの大切さを学びました。公共交通の減少は、運転手不足や利用客の減少など、様々な理由が複雑に絡み合っていますが、複雑だからこそ多様なアプローチの仕方があると考えています。市民の皆様が公共交通に関心を持つきっかけづくりができるよう「まずは楽しんでもらう」ことをテーマに今回の「モビリティロゲイニング」を考案しました。
赤羽根さん(写真左):地域振興に関わる政策を考えたいという想いがあり、公共交通の側面からなにかできることはないかとプロジェクトに参加しました。フィールドワークを進める中で、買い物が困難な高齢者の方へのインタビューを実施しましたが、ニーズを引き出すために、地域の方との関係性をどう構築していくかについても学びました。また公共交通の利用者を増やしたいという想いがある一方、バスが減ったり・廃止されている現状を、現地の生の声を通して聞き、解決の難しさを実感しました。
おふたり:本プロジェクトをきっかけに、楽しみながら地域の公共交通の活用方法や課題への知識を深め、実際の生活の中で自家用車と公共交通をどのように使い分けて持続可能な状態にしていくかを考えてもらうきっかけになれば嬉しいです。私たちと一緒に楽しく公共交通に乗って京丹後の魅力を再発見しましょう!

京丹後市における「地域交通とモビリティプロジェクト」実施背景

ミーティングの様子
本プロジェクトにおいて、社会学部コミュニティデザイン学科の開講科目「プロジェクト研究実践」(担当教員:野村実講師)が、京丹後市でのインタビュー調査やフィールドワークを実施しています。
 京丹後市内に住む人々の通勤・通学の主な交通手段は「自家用車」が77%を占め、バスや鉄道を利用している人は全体のわずか6%です。自家用車の利用が増加すると公共交通利用者が減少し、結果的に路線の廃止を招く悪循環につながることを踏まえ、地域住民一人ひとりの意識や行動を見直し、交通の問題を考える必要があります。



 一方で、学生が行ってきたフィールドワークからは、住民から「公共交通の使い方が分からない」「免許返納後が不安」などの声が聞かれました。そこで本プロジェクトでは「公共交通の利用文化の醸成」を目標に、さまざまな仕掛けづくりに取り組んでいます。本プロジェクトの第1弾として、8月18日(日)には学生考案の「交通すごろく」ワークショップを開催し、学生が調査した京丹後市の地域交通の現状報告に続いて、市議会議員などと共に「交通すごろく」を実施いたしました。市内の地域交通の現状や課題、未来についての活発な意見交換の場となるとともに、実際に行動に移してもらうために「次にどのような仕掛けが必要か」という気づきを得ました。そこで今回、本プロジェクトの第2弾として、物理的な移動を伴う野外活動ゲームとして「モビリティロゲイニング(通称モビロゲ)」を京丹後市内で実施します。

『モビリティロゲイニング@京丹後』開催概要
■実施内容:学生による「モビリティロゲイニング」
■目的:京丹後市内の移動手段を実際に活用し、自家用車にはない公共交通の価値を再発見すること
■実施日時:2024年10月19日(土)10:30~16:30
■集合:京丹後市役所本庁舎(京都府京丹後市峰山町杉谷889)
■参加学生:15名
■参加者:京丹後市民、京丹後青年会議所の方々

社会学部コミュニティデザイン学科「地域交通とモビリティプロジェクト」
 京丹後市と丹波篠山市をフィールドとして、交通政策・共助交通・モビリティ・買い物アクセス・モビリティマネジメントの5つのチームに分かれ、現場への提案・提言を目標に、コミュニティデザイン学科地域政策学コースに所属する3年生17人、2年生8人が取り組んでいます。



大谷大学の地域連携について
大谷大学では「地域連携室(コミュ・ラボ)」を設置し、伝統いきづく住民力と学生の協働で、過疎地域の活性化、子育て支援、コミュニティラジオなどでの情報発信、環境に配慮した祭りの実施協力などの地域連携活動に取り組んでいます。



大谷大学について
 大谷大学は、1665(寛文5)年の江戸時代、京都・東六条に創設された東本願寺の学寮をその前身としています。その後、いくたびかの変遷を経て、1901(明治34)年、近代的な大学として東京・巣鴨の地に開学。1913(大正2)年、現在の地に移転開設しました。
 親鸞の仏教精神に基づき、“人材”ではなく“人物”の育成を目標とする学び「人間学」を教育・研究の根幹とし、広く一般社会へ開かれた大学として確かな歩みを続けています。2021(令和3)年には、近代化120周年を迎えました。


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