世界約100の国と地域で予選を繰り広げた世界最大級のビジネス・ピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝戦が、10月2日(水)から10月4日(金)の3日間にかけて、米国サンフランシスコにて開催されました。見事、世界チャンピオンに輝きましたのは、アメリカ・シリコンバレー予選代表EarthGrid PBC社（本社：米国カリフォルニア州、Founder & CEO：Troy Helming、https://earthgrid.io/）です。同社は、クリーンエネルギーの地下送電を可能にするプラズマ掘削ロボット開発を手掛け、グローバル規模でのエネルギーや環境問題の解決に取り組んでいます。約3,000名の観客に見守られながらピッチを披露し、同社の優れた技術とビジネススキームが、イノベーション業界トップの審査員の方々に高く評価されました。

優勝したEarthGrid PBC社(右から2人目)、主催であるペガサス・テック・ベンチャーズ創業者兼CEOのアニス・ウッザマン(左から5人目)、他

10月2日（水）に開催された準決勝戦には、世界各国から予選を勝ち抜いた強豪スタートアップが集結し、自社の優れた技術やプロダクトのピッチを行いました。日本からは、京都予選代表の株式会社ヘラルボニー（https://www.heralbony.jp/）、東京予選代表の Digital Entertainment Asset Pte. Ltd.（https://dea.sg/）、九州予選代表の株式会社StapleBio（https://staplebio.jp/）の計３社が世界決勝戦に挑みました。その中でも、京都予選代表の株式会社ヘラルボニーは、見事、最終ファイナリスト10社に選出され、ファイナルステージでピッチを披露しました。同社は、知的障害のあるアート作家とライセンス契約を結び、商品展開を行うという高い社会貢献性と独自のビジネスモデルがグローバルな舞台で高く評価されました。

ファイナリスト10社に選出された、株式会社へラルボニーの代表取締役/Co-CEO松田文登氏(左)とHERALBONY EUROPE CGO - 事業最高責任者の小林恵氏(右)


九州予選代表の株式会社StapleBio 共同創業者・取締役CSOの勝田陽介氏

東京予選代表のDigital Entertainment Asset Pte. Ltd.のFounder & Co-CEO 山田耕三氏

世界各国からの並み居る強豪スタートアップが鬩ぎ合う中、以下１０社が最終ファイナリストとして、10月4日（金）に開催された世界決勝戦への切符を手にしました。

世界決勝戦に勝ち進んだ１０社は以下の通りです。（ABC順）
- Altern?? 社（ベトナム予選代表）　 https://alterno.group

ゼロエミッションのヒートソリューションを可能にした特許取得済みの砂電池を開発。
- Carbon Reform社（アメリカ・フィラデルフィア予選代表）　 http://www.carbonreform.com

建物の排出ガス・光熱費を削減するソリューションを提供。
- EarthGrid PBC社（アメリカ・シリコンバレー予選代表）　https://earthgrid.io/

クリーンエネルギーの地下送電を可能にするプラズマ掘削ロボットを開発。
- FinCom.Co社（キプロス予選代表）　 https://fincom.co/

44言語に対応のマネーロンダリング対策スクリーニングを開発し、米国24の銀行で運用。
- Galena Innovations社（アメリカ・アイダホ予選代表）　https://www.galenainnovations.com

自然早産を防ぐハンナ子宮頸カップを開発。
- HERALBONY社（日本・京都予選代表）　 https://www.heralbony.jp/

知的障害のあるアート作家とライセンス契約を結び、商品展開を実施。
- ivWatch社（アメリカ・ヴェアージニアビーチ予選代表）　https://www.ivwatch.com/

輸液療法に特化した生物医学センサー製品を開発。
- LearnExperts社（カナダ・オタワ予選代表）　https://www.ivwatch.com/

企業内教育の効率化を可能にするAIを搭載したeラーニングシステムを開発。
- Nanowear社（アメリカ・ニューヨーク予選代表）　 https://www.nanowearinc.com/

ナノテクノロジーとAIを活用した在宅医療診断プラットフォームの開発。
- PanopticAI社（香港予選代表）　 http://panoptic.ai

スマートフォンで血圧などの生命兆候を正確にモニタリング可能なAI搭載システムを開発。

第2位には、ゼロエミッションのヒートソリューションを可能にする特許取得済みの砂電池を開発しているベトナム予選代表Altern?? 社（本社：ベトナム、CEO：Kent Nguyen、https://alterno.net/）、第3位には輸液療法に特化した生物医学センサー製品を開発しているアメリカ・ヴェアージニアビーチ予選代表のivWatch社（本社：米国バージニア州、CEO：Gary Warren、URL：https://www.ivwatch.com/）が輝きました。


第2位のAltern?? 社

第３位のivWatch社

また、同世界決勝戦では、世界を牽引する大企業の経営層やイノベーション業界をリードするアントレプレナーのスペシャルゲストを数多く迎え、基調講演が実施されました。量子コンピュータや半導体技術などの最先端技術研究の先駆者であるIBM ResearchからCOOのジェフェリー・ウェルサー氏や、NVIDIAから開発責任者のリチャード・ケリス氏、ユーザーが自由にゲームを作成・共有でき、世界中で人気を博すオンラインゲームROBLOXの開発トップ、アーヴィンド・KC氏、らが登壇し、それぞれの分野においてのイノベーションへの取り組みやその重要性を語り、会場の熱気を高めました。


左からIBM Research社COOのJeffery Welser氏、スタートアップワールドカップ日本予選審査委員長でありインタビュアーを務めたアステリア株式会社代表取締役社長CEOの平野洋一郎氏


「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝戦会場の様子

10月3日（木）には、ワークショップが開催され、ハーバード大学やスタンフォード、UC バークレーなどの世界トップの大学で教鞭を取り、イノベーション業界に精通する講師による、レクチャーが実施され、スタートアップと大企業の連携を高めていく上でのナレッジが受講者へ共有されました。また、世界決勝戦終了後には、ネットワーキングパーティーが催され、シリコンバレー全域・そして世界中から企業家・投資家・アカデミアが集い、ビジネスの拡大、技術革新に関する意見交換、事業提携に関する情報共有など、それぞれのネットワーキングと連携を加速させる場となりました。

「スタートアップワールドカップ」創設者であり、ペガサス・テック・ベンチャーズの創業者 兼 CEOアニス・ウッザマンより大会を終えてのコメント：

「今回でスタートアップW杯の世界決勝戦は第６回目の開催となりました。現在、本大会はスタートアップ・ピッチコンテストとして世界第１位のランキングを誇っており、今年はこれまでで過去最大となる約100箇所の国と地域で予選を開催することができました。まさに世界中のエコシステムを活性化する大きなプラットフォームになっています。最終的に、今年度の優勝の座を勝ち取ったのは、地下送電インフラの建設を効率的に進めることができるプラズマ掘削ロボットの開発に取り組む、EarthGrid PBC社でした。世界中から最先端技術やTO Pトレンドの企業達が集まり、多くの企業家や投資家達と積極的に面談している様子が拝見できました。
日本代表の３社も、それぞれの優れたアイディアや強い想いをこのグローバルのステージで披露されて、ヘラルボニー社はファイナリストへ残りました。日本のスタートアップは世界的にも高い技術とポテンシャルを持っていると実感しています。ペガサスは今後も継続して出場された３社を応援してまいりますし、より多くの日本のスタートアップの皆さんが、今後もこの大会を通じて、世界のビジネスチャンスを勝ち取っていただきたいと思っています。」

■スタートアップワールドカップについて
スタートアップワールドカップは、世界約100の国と地域で予選が繰り広げられ、革新的なスタートアップ企業が集まる、世界最大級のピッチコンテストです。世界各国から毎年３万社以上のスタートアップ企業のエントリーの中から、各地域予選を勝ち抜いた代表企業が米国サンフランシスコでの世界決勝大会に参加し、優勝投資賞金100万米ドル（約1億5千万円）を掛けて競い合います。

日本予選は今年３か所で開催され、東京、関西、九州で合計7,500人以上の大手企業、投資家、メディア、地方自治体、アカデミアの方々などに、スポンサーや観客として会場及びオンラインにてご参加頂きました。事業拡大を目指すスタートアップにとって、資金調達、事業提携やマーケティングに繋がるまたとないチャンスとなります。

■ペガサス・テック・ベンチャーズについて
ペガサス・テック・ベンチャーズは米国シリコンバレーに本社を構え、世界40社以上の大手企業からLP出資を受け入れており、これまでに米国、日本、東南アジアを中心に250社以上のスタートアップに投資を実施しているベンチャーキャピタルです。日本では、マネーフォワード、メタップス、エアトリ、モンスターラボ、AI CROSSといった既に上場した企業のほか、Mujin、SkyDrive、テラモーターズ、ユニファ、FiNC Technologies、ライフイズテック、WizWe等への投資を行っており、投資先の海外展開や事業提携、資金調達の支援等を手掛けた実績を有します。詳細については、こちらをご覧ください。
*上記の投資先企業は、必ずしもペガサスの全投資先企業を代表するものではありません。
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問い合わせ窓口：
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