コトコト(下京区河原町五条)は3月9日、文庫サイズの京都本「らくたび文庫」を10巻同時刊行する。
同社は、「入門おとなの京都ドリル」(ダイヤモンド社)や「ACTブックス」(光村推古書院)などの京都本の制作を手がける編集プロダクション「桜風舎」を運営してきた日沖さんが「らくたび文庫」販売ために昨年12月に立ち上げた。
「らくたび文庫」は文庫判オールカラーの88ページ。価格は各巻500円。9日に10冊を同時刊行し、以降6月より毎月2冊のペースで刊行、5年間で100巻の刊行を目指す。各巻2万部を発行予定。販売チャネルは、全国の書店や京都および近郊(大阪、滋賀)のコンビニエンスストア、駅売店など。
各巻のテーマはバラエティーに富んでおり、「京都の抹茶もん」「京都・寺社参拝入門」「嵐電ぶらり各駅めぐり」「京都穴BAR」など、狭い切り口のテーマを深く掘り下げ、読み物としての側面も持つ。カバーの紙質が巻によって異なる「遊び」も。もともと「自分たちの住む町・京都をもっと楽しんでほしい」という狙いで京都在住者を読者ターゲットとしていたが、観光客にも興味深い内容になっているのが特徴。
創刊を記念して、9日~11日、京都市内の各書店で店頭販売キャンペーンを実施する。同書を1冊購入すると京都の老舗和菓子屋「甘春堂」の和菓子を、4冊以上の購入で「竹笹堂」特製のらくたび文庫オリジナルブックカバーが進呈される。いずれも数量限定で、書店により実施日が異なる。