文椿ビルヂング(中京区三条烏丸西入る、TEL 075-211-4588)の回廊を利用したギャラリーで、2月初旬よりイラストレーターのユリコフ・カワヒロさんの作品展が行われている。
個展のタイトルは「私の言う事を、終わりまで聞いてくれ」。タイトルを決めた理由は、「ちょっと周りを見渡せば、会話が軽くあしらわれているシーンをよく見かける。そんな居心地の悪さが、表情やしぐさに表れ、会話が通じていないことが寂しくもあり、滑稽でもある。そんな雰囲気の絵を描きたかった」とユリコフさん。
作品は10点展示され、コンセプトに沿うようにDM以外は全て描き下ろしたもの。このうち、展示作品の中でも人気があるという作品「私の声は、届いていますか?」は、「人と話していても、相手に私の声は聞こえたかな、と感じることが多いので、その思いを描いた」(ユリコフさん)という。
ユリコフさんは京都在住9年目。大学進学をきっかけに京都に訪れた。名前の由来はプロボクサーの「勇利・アルバチャコフ」。格闘技の入場シーンで、格闘家が名前を叫ばれるのに憧れて強そうな名前を考えた。
これまで人物を中心に描いてきたが、最近では動物も描き始めた。昨年11月に渋谷で行われた「モノトーンモンチッチ展」では、ユリコフさんの作品がipodケースにもなった。
神戸のビームスタイムカフェでも、3月16日まで作品展を開催中。3日と11日は会場を訪れる予定。文椿ビルヂングの展示は3月4日まで。展示作品は販売も行う。