京福電気鉄道(京都市中京区壬生賀陽御所町)は3月25日から、嵐山本線と北野線で桜電車を1車両限定で運行している。同電車の側面には桜の名所を西陣織で織り込んだ紋織物がラッピングされている。
柄入りのテント地を製造する西陣帆布(上京区五辻通千本西入ル)が屋外での使用可能な同織物を開発。京都市産業技術研究所繊維技術センターの画像紋処理システムで製織することで自由度の高い織り出しに成功した。インクジェットでは表現できない風合いとなっている。絵柄は同鉄道沿線の桜の名所である嵐山、仁和寺、龍安寺、天龍寺、平野神社と桜柄を採用した。車内にも桜の写真が飾られているが、今後、西陣関係のイメージに変える予定。
西陣帆布の首藤充さんは「今後はテント地として商店の屋外装飾などに展開していく予定。かばん素材としての問い合わせもたくさんいただいている」と話す。
運行は5月6日まで。