京都・滋賀・奈良の16大学生協は11月4日から、「CO2見える化計画~大学生協フードマイレージ・キャンペーン~」を各食堂で実施している。
フードマイレージは食材の輸送量と、生産地から食卓までの輸送距離を掛け合わせた指標で、食材を輸送することで発生する環境負荷を示している。フードマイレージから食材の輸送によって発生する二酸化炭素(CO2)排出量も算出される。
同キャンペーンは京都大学、同志社大学、立命館大学、龍谷大学、京都府立大学、京都工芸繊維大学、京都橘大学、京都教育大学、滋賀大学彦根地区、滋賀大学大津地区、滋賀県立大学、滋賀医科大学、奈良女子大学、奈良教育大学、奈良工業高等専門学校、大阪樟蔭女子大学(関屋キャンパス)の大学生協、計32食堂で実施。
各食堂で提供される約400の共通メニューにフードマイレージと二酸化炭素排出量を表示している。大学生協京都事業連合の平信行さんは「社会的関心の高さを感じている。趣旨や仕組みを学生にわかりやすく伝えることができれば」と話す。さらに、来年1月には同食堂で「京都フェア」の実施も予定しており、京都産の食材が使われる商品が増えるという。
同キャンペーンは京エコロジーセンター「地球温暖化防止先進モデル事業」の一環で実施され、大学生協の他、環境NPOや学生団体がキャンペーン構成団体として関わる。表示される数値を計算した立命館大3年の本郷勢子さんは「食生活が地球環境と関係していることを学生に知ってもらいたい。食のライフスタイルをできることから見直していければ」と話す。
キャンペーンの実施は来年1月まで。