京都を中心に焼肉店を運営する「弘」(京都市中京区壬生朱雀町)は5月26日、「八坂邸」(東山区東大路通八坂西入ル小松町、TEL 075-525-4129)をオープンする。
八坂邸のコンセプトは「京都の趣ある土地で、伝統的な料理文化と弘の焼肉文化を、心のこもったおもてなし」。同店のオープンは、本店、木屋町店、先斗町店、祇園山名庵に続く5店舗目となる。
店舗面積は200坪。うち日本庭園が100坪。席数は座敷=9部屋、大広間=4席×6卓で計64~90席。建物は、昭和初期に和漢薬を扱う豪商により建てられた数奇屋造りの大邸宅で、戦後、松竹映画に渡り、日本映画の全盛期には京都での撮影中、映画監督や映画スターの滞在先として利用されていたという。内装は、その当時の面影を残し趣のある空間が特徴。
メニューは「和牛と和食を組み合わせた懐石コース」(6,300~10,500円)、「日替わりの厳選した焼肉アラカルト」(880~3,000円)、野菜やご飯物、汁物などの一品「旬のひとしな」(680~1,580円)など。客単価は8,000円を見込む。
「派手さはないが、焼肉店というより由緒ある料亭の雰囲気。会合や宴会に使っていただければ」と同店店長。「豊かな時間」に敏感な30代以上の男女をコアターゲットに据える。「今までの焼肉屋にはない独自の味わいを出し、料理とサービスに力を入れていきたい」(同)とも。
営業時間は17~24時。