書家・篆刻家が「身近な言葉」をテーマに書字パフォーマンス

パフォーマンスの模様

パフォーマンスの模様

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 京都精華大学(左京区)の学外アートスペース「shin-bi」(下京区烏丸通四条下ル COCON烏丸3階)のワークスペースで12月22日、書家・篆刻家の「華雪」さんによる書字パフォーマンス「小さい出来事」が行われた。

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 創作コンセプトは「在眼前」。禅問答にある言葉で「目の前にあること」を意味する。パフォーマンスは、90×90センチ、100×110センチの半紙に、自分の思いを乗せて一気に書いていくもので、そのほとんどはあらかじめ決めた字ではなく、その時の心境で書く字を選ぶ。漢字の成り立ちや本来の意味などを調べ、勝手な解釈をしないように心がけるという。華雪さんは、「印象に残る大きな出来事ではなく、毎日の積み重ねの中にあるささいなことを、身近な言葉で表現したい」と話している。

 華雪さんは、京都生まれで現在は東京在住。幼少時に、後の師と出会い、書と篆刻に興味を持つようになった。1992年より個展中心の活動を開始し、店舗ロゴやパッケージなどのデザイナーとしての顔も持つ。著書に「静物画-篆刻ノート-」(2001年、平凡社)、「書の棲処」(2006年、赤々舎)などがある。併設のワークショップで、篆刻講座も定期的に行っている。

 今回のパフォーマンスについて華雪さんは「出来上がった作品を展示するだけでは伝わらないこともある。実際に創作する姿を見てもらい、息づかいや間合いなどから、その時の心境や思いを感じ取ってほしい。書が身近なものになるきっかけとなれば」と話している。

Shin-bi

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