京都商工会議所青年部(京都YEG)は、2月1日に行われた「元気が出る勉強会」で提案されたカレーを、京都市内にあるカフェや居酒屋、旅館など業態の異なる飲食店9店で期間限定販売する。
同会では、「京都」から連想されにくい「カレー」をテーマに新たなビジネスモデルの発想法を発表。「食する人の思い出を商品に盛り込む発想」「異なる業界の視点からの発想」「素材やその土地の風土など改めて原点に還った発想」といった全く異なる3つの提案の中から生まれたアイデアをヒントに、審査員として参加した飲食店が商品化した。
主催した同会は「カレーの商品化は、現実味のあるビジネスモデルを立案するのが狙い。3月末以降も各店が提供を続けて名物になればうれしい。この発想法が他業界でも新しいビジネスを生むヒントになれば」(同会部会長吉川忠男さん)と話す。
カレーの販売を開始する「アラム バリ」(中京区両替町通姉小路下ル)は「京都でのカレー屋のライバルは神社という発想から生まれた『京都YEG 恋カレー』(カップル限定1皿2,000円、濃いコーヒー付き)をメニューに載せる。二重に重ねた皿の間には『黄金米』の入った縁結びの札とおみくじが入っている。店内には象の神様が祭られているので、カレーを食べて恋愛成就してもらえればうれしい」と、宮本正顕店長はランチ限定メニューの集客効果に期待を寄せる。
一部店舗では3月1日からカレーを提供する。販売期間は3月末まで。