京都市は4月3日、プラスチックゴミごみの分別収集を始めた。
京都市では、2007(平成19)年からプラスチック製の容器と包装は資源ごみとして収集していたが、プラスチック製品は燃えるごみに分別していた。分別は昨年4月に施行した「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」や、京都市の計画「京・資源めぐるプラン」で掲げる「徹底したプラスチックの資源循環」に基づくもの。
新しい分別では歯ブラシや洗面器やバケツなどの100%プラスチックの製品や、くし、ボールペン、ファイルやバインダーなど、大半がプラスチックで作られたものも容器や包装と一緒に資源ごみとして回収しリサイクルする。従来と同じ資源ごみ用の袋に入れる。
包装や容器の再生費用はそれらの製造者や小売事業者が費用を負担し、プラスチック製品の処理費用は自治体が負担するが、今回、一括で回収して包装・容器と製品の比率によって費用負担を案分できるルートが確立できたことから実現にこぎ着けた。案分割合は容器・包装が8割、製品が2割を見込む。リサイクルによって、物流用のパレットや、プラスチックの原料のペレットなどに加工される。
京都市環境政策局の担当者は「『また分別が増えるのか』という声もあったが、従来資源ごみとしていた容器や包装と一緒に入れられる。『プラスチック製品はまとめられるので分かりやすくて良い』という声もあった。イラスト付きの案内を出しているので分別にご協力していただければ」と呼びかける。