真言宗御室派の総本山・仁和寺(京都市右京区御室大内)が現在、名勝庭園のメンテナンス費用を募るクラウドファンディングを実施している。
御室(おむろ)桜や徒然草の「仁和寺にある法師」の一節で知られる同寺。創建は888年。1994(平成6)年にはユネスコの世界文化遺産に登録されている。
名勝庭園の維持や補修にかかる費用は、参拝料と国や自治体からの予算で賄ってきたが、コロナ禍で参拝者や観光客が減少。クラウドファンディングで寄付を募ることを決めた。
寄付は「CAMPFIRE」で200万円を目標とする。返礼品として、名勝庭園拝観チケットやオリジナルの御朱印帳、門跡の瀬川大秀さん直筆の色紙やNFTデータなどを用意する。15日現在、対目標額では約40%の支援が集まっている。
瀬川さんは「日本の宝を皆さまの力で後世に一緒に守れるようお願いしたい」と協力を呼びかける。
1月29日まで。