米国のホテル「ヒルトン」が手がける「ヒルトン・ガーデン・イン京都四条烏丸」(京都市下京区烏丸通松原下ル烏丸町)が11月16日、開業した。
同日行われたオープニングセレモニーでは同ホテル総支配人の伊藤彰得さんが「水際対策の緩和や全国旅行支援、紅葉の季節を背景に11月は予想を上回る予約が入っており、身の引き締まる思い」とあいさつ。環境に配慮した取り組みも紹介した。館内では、使い捨て製品を削減するためにシャンプーやボディーソープは備え付けの大きなボトルを採用したほか、部屋のクッションには海洋プラスチックを再生した中綿を使用する。
建築デザインを担当した丹青社のクリエイティブディレクターの石井康祐さんは「木の質感を大事にした装飾と左官の壁に緑色を差しこんでいる。ホテルのある松原通の『松』のイメージから選んだ。松をモチーフにしたアートも館内に多く配置している」と内装のポイントを説明した。
伊藤さん、石井さんに加え、聖護院門跡門主の宮城泰年さん、社会福祉法人やまびこ福祉会の統括施設長の島田和典さん、祇園甲部の置屋「美の八重」の舞妓(まいこ)らが並び、宿泊を通じて通して「人と人をつなぐ」というコンセプトにちなんだ「京ふさひも」の「ひもつなぎ」で開業を祝った。