二条城(京都市中京区)で10月28日、リアルとメタバースのクロスオーバー型アートイベント「NAKED FLOWERS 2022秋」が始まった。
「二条城まつり」の一環。京都市と、宇治市、大津市で展開する「NAKED GARDEN ONE KYOTO」の中心的コンテンツの一つとして企画した。
今回の特徴はリアルとメタバースの連動。イベント特設サイトで作成した「マイフラワー」を内堀や台所に設置したQRコードリーダーに読み取らせると、マイフラワーが作品中「咲く」演出を用意する。
台所では華道家元の池坊専好(せんこう)さんが手がける、柳ヤナギやダリア、流木などを使った作品「鳳凰(ほうおう)」の背景に、「マイフラワー」を投影することで「共演」することができるほか、メタバース上の作品にもマイフラワーが出現する。
このほか、唐門に彫られた鳳凰が来場者を導く演出のプロジェクションマッピング、「香雲亭」のライトアップ、清流園では足元は灯ろうで、桜の並木は赤や黄色に照らして紅葉しているかのような照明を施す。各エリアではテーマ毎ごとのアロマを使う。
メタバース上では花で彩られた二条城の会場内を散策できるほか、着物を着たアバター同士で手を振ったりおじきしたりするなどしてコミュニケーションを取ることができる機能を持たせた。
NAKED社長の村松亮太郎さんは「今までは来場者が多く、足を止めないコンテンツ作りをしていたが、今回は立ち止まって楽しめるコンテンツにした。海外からの個人旅行も解禁された。一歩一歩コロナ前の元気に近づけるようなコンテンツにしたい」と話す。
開催時間は18時~21時(閉場22時)。前売り券は、月曜~木曜(中学生以上)=1,400円、金曜・土曜・日曜・祝日(同)=1,800円(同)。当日券はそれぞれ400円増し。12月4日まで。