京都文化博物館(京都市中京区三条高倉)で2月26日、「挑む浮世絵 国芳から芳年へ」展が始まる。
歌川国芳「朝比奈三郎鰐退治」名古屋市博物館所蔵(高木繁コレクション)
江戸時代の浮世絵師、歌川国芳とその弟子たちに着目した同展。国芳の弟子で「最後の浮世絵師」とも称される月岡芳年のほか、落合芳幾など国芳門下の作品を「芳ファミリー」として紹介する。作品は名古屋市美術館所蔵の「尾崎久弥コレクション」「高木繁コレクション」から約150点を展示する。
展示会場では、国芳の武者絵、芳年と芳幾が14図ずつ手掛けた「英名二十八衆句」を全て公開する。顔面の皮をはいだり、女性を吊し切りにしたりする残酷な描写は「血みどろ絵」として知られるが、背後のストーリーや、摺(す)りや彫りの技術も見どころだという。
幕末から明治にかけて激動の時代の中、人々の嗜好好みに合わせて最後まで新しい画題と表現に挑み続けた『芳ファミリー』の活躍を見てもらいたい」としている。
開催時間は10時~18時(金曜のみ19時30分まで)。入室は30分前まで。月曜休館。一般=1,400円、大学・高校生=1,100円、中学・小学生=500円。4月10日まで。