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京博の平成知新館、「来たるべき令和に目指す思い」 展示企画担当者に聞く

平成の元号を冠する「平成知新館」

平成の元号を冠する「平成知新館」

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 5月1日の新元号「令和」施行を前に4月17日、「平成知新館」を持つ「京都国立博物館」(東山区)展示企画担当者に来たるべき令和時代に目指す思いを聞いた。

明治古都館

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 2014年に開館した平成知新館。施設名は職員の考えた候補の中から、2012年8月2日~9月9日に行われた一般投票で得票数の一番多かった名称を採用した。「帝国京都博物館本館」として明治30年に開館したことから、平成知新館と同じタイミングで「明治古都館」の愛称に決まった。

 現在、明治古都館は明治古都館は免震改修等の基本計画を進めるため、展示を行っておらず、内部の公開も行っていないが、年に何度かは特別公開やイベントなどに使用している。

 同館企画室長の山川曉(あき)さんは「平成期は開館120周年を迎えた記念の時代であり、『国宝』というこれまでで最も多くの来館者を迎えた特別展を開催した思い出の時代。平成から新たな京都国立博物館が始まるという気持ちを、この建物の名前が常に思い起こさせてくれると感じている」と話す。

 「日本人の生活様式が洋風化していく中、作品を通じて日本人が培ってきた文化や美意識に出合う場になるよう、幅広い世代の来館者が気軽に訪れたくなるような施設を目指している。平成は日本、とりわけ京都への観光客が飛躍的に増えた時代でもあったので、日本を代表する都市の国立博物館として世界中から多くの来館者が訪れ、日本美術を知るきっかけとなる施設になりたい」とも。

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