賀茂御祖神社(下鴨神社 左京区)で3月3日、流しびなが行われた。
同行事は平安時代に、身のけがれを紙人形に移し、川や海に流したことに由来する。同神社では、和紙製ひな人形を円形に編んだワラに載せた桟俵(さんだわら)を、御手洗川に厄とともに流し、子どもの健やかな成長を願う神事として、1989年に始まった。
神事では十二単(ひとえ)に着飾ったおひなさまと束帯を着たお内裏さまらが参加した。その後には一般参拝者にも開放され、海外からの旅行者や、小さな子どもを連れた家族連れが桟俵を手に記念撮影をしたり、御手洗側に桟俵を流していた。