トークイベント「京都クリエイティブシーンにおける起業とコミュニティ」が2月27日、コワーキングスペース「オギャーズ御池」(京都中京区新町通三条上ル町頭町、TEL 075-257-5711)で行われた。
この日オープンした起業支援会社「ツクリエ」(東京都千代田区)が運営する同施設のオープニングイベントとして行われた。
ゲストは映像作家で映画監督の馬杉雅喜さん、ゲームクリエーターの村上雅彦さん、フリーランスエンジニアで、コワーキングスペースcowakiの運営を行う池田大介さん。いずれも京都を拠点とする。モデレーターはコワーキングスペースジャーナリストの小嶌久美子さんが務めた。
インディーゲームのイベント「BitSummit」の主催者の一人で、Skeleton Crew Studioの代表でもある村上さんは、「京都でゲームを作りたい」と海外から来ている人も半分いるが、「最近はスタッフの知り合いなど一緒に働きたい人をご飯やお酒を一緒にして選ぶことが多くなった。イベントは同じ熱い思いを持っている人が集まる場だと思う」と話す。
町民全員が出演した映画「笠置(かさぎ)ロック」の監督を手掛けた馬杉さんは、コワーキングスペースのイベントに積極的に参加することで映画のスタッフや仕事を獲得したという。最近は自ら主宰する「クリエーターズキャンプ」など新しい展開を紹介した。
池田さんは、これまでの活動について「コワーキングスペースは仲間ができやすく、一緒に面白がっていたら引くに引けなくなってノリで進めてきた。失敗もするが、ちょっとした成功もある」と話す。「AIスピーカーのアプリを仲間と作っていたら、それがアワードを獲得したり、お金がもらえたり、法人格も取っていないのにコラボの話をもらうなど仕事になりつつある」と今の状況を説明。「高いスキルを持つ人と繋がれるので、オギャーズも出入りしたい。いい大人も『厨二病』になってチャレンジして」と来場者に呼び掛けた。