現在、来年のオープンに向けて工事とクラウドファンディングが進行する東九条の小劇場「Theatre E9 Kyoto」を12月14日、2020年に同劇場で旗揚げ公演する団体の代表が視察した。
「アトリエ劇研」(左京区)など、京都で小劇場の閉鎖が相次ぎ、劇場文化の存続を危惧した劇作家・演出家のあごうさとしさんらが発起人として、小劇場を作るプロジェクトを立ち上げた。
この日劇場の下見に訪れたJOE Company主宰で演出家・俳優の小野寺丈さんは、新たに「LAPITA☆SHIP」を旗揚げし、再来年に東京と京都で公演を行うという。小野寺さんはこれまでも旧立誠小学校や1928ビル(以上中京区)で公演をしていたが、ホテルとして建て替えたり、他の専用劇場になったりしたことから、100人規模の劇場を探していたという。
劇場のアクセスや小野寺さんは「市民で一から劇場をつくる試みも素晴らしく、とてもわくわくしている。若い人が『ここのステージに立ちたい』と目標になる劇場になっていけば」とエールを送る。
プロジェクト事務局を担当するアーツシード京都の芥川実穂子さんは「舞台設備・機材費を募るクラウドファンディングの残り日数もあとわずか。工事費もまだ不足額がある状況なので、ご支援をいただければ」と呼び掛ける。
クラウドファンディングの締め切りは今月20日23時。