祇園祭の前祭(さきまつり)の芦刈(あしかり)山で7月14日、学生がパッケージを担当した「ちまき箸」が好評を得ている。
ちまき箸は、京都女子大学の家政学部生活造形学科の福場由芽子さんが祇園祭の「厄除け(やくよけ)ちまき」イメージしてデザインしたもので、芦刈山のロゴや紋があしらわれている。箸は「芦刈」にちなみ、伏見エリアを流れる宇治川で刈ったアシ(=ヨシ)を粉砕し、混ぜ込んでいる。
14日は福場さん自身も売り子として芦刈山の前で販売を手伝った。この日だけで約70本が売れたという。
福場さんは「『ちまき箸ありますか』とお箸を目当てにしていただきとてもうれしい。遠方の方のために数本購入されるかたも見られ、想定していたお土産としても利用していただけているのもありがたい」と笑顔を見せる。
芦刈山は植物のアシと「悪(あ)し」に掛けた和歌が出てくる謡曲の「芦刈」にちなんだ山。芦刈山では、伝統的な屋根材などに使われるヨシ(=アシ)の保全活動を行う「宇治川のヨシを守るネットワーク」の活動に賛同し、伏見のヨシ刈りで出たヨシを活用した箸を3年前から販売している。
販売時間は10時~21時。7月16日まで。1膳=500円(売上金の一部は宇治川のヨシ刈り活動に寄付される)100本限定。なくなり次第終了。