NTT西日本京都支店(京都市中京区烏丸通三条上ル場之町)で7月13日、鈴鹿山のちまき作りが行われた。
祇園祭のちまきはササの葉で作られた厄よけで、食べるちまきとは別物。中国の故事にちなんだ「蘇民将来之子孫也(そみんしょうらいのしそんなり)」の札が下がっており、玄関先などに掲げられる。
この日は、世話役の岡嶋和夫さんの指導で、およそ20人がちまきに絵馬や鈴を取り付けて完成させた。7月1日に同支店に就任したばかりの大野敬支店長も参加。「24日の後祭巡行のぞうりを用意するためと、真っ先に足のサイズを確認された。伝統の重みを感じつつ、とても暑いと聞いているので無事に歩き切りたい」と話す。
初参加のNTTビジネスソリューションズ関西支店の岡部賀奈子さんは「人の手に取ってもらうものなので丁寧に作った。ちまき作りに参加するとご利益があると聞いたのであやかりたい」と話していた。
鈴鹿山維持会の福井藤次郎さんは「NTTは町内でも長いお付き合いの企業。祭にずっと携わっていて手順が分かっているし頼りにしている。支店長に巡行に参加いただけるのもありがたいこと」と話す。
ちまきは、八坂神社の清祓い(きよはらい)を受けた後、7月21日の午後から鈴鹿山会所で販売する。価格は1本=1,000円。