アンステチュ・フランセ関西（京都市左京区吉田泉町、TEL 075-761-2168）で1月19日、「ガレット・デ・ロワ 新年パーティー」が行われた。

フェーヴが当たった岸本さん

　同館とフランスの伝統菓子を広める活動に取り組む「クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ」が主催する同イベント。

　ガレット・デ・ロワは、アーモンドクリームをパイで包んだ菓子で、中に入っている小さな人形（フェーヴ）が入っていると良い年になるともいわれる。フランスの新年には欠かせないお菓子で、大のガレットを大統領に献上するのが風物詩になっているという。

　当日は、フランス総領事に献上された80センチを超える特大ガレット・デ・ロワを、在京都フランス総領事のジャン・マチュー ボネルさんらが切り分けた。「ビゴの店」（神戸市）のフィリップ・ビゴさんがガレットにかぶりつこうとして、会場が笑いに包まれた一幕もあった。

　シェフの岸本典子さんと一緒に参加した娘の香織さんは、フェーヴに当たる幸運に恵まれた。「4回目の参加で初めて当たった。『当たればいいな』と思っていたのでとてもうれしい。これからが良くなるような年になれば」と笑顔を見せていた。

　会場には60台以上のガレット・デ・ロワがズラリと並び、目当ての店やシェフのガレットを皿に山盛りにする人の姿も見られた。「前も来て、気に入ったので今年もまた参加した」と話す女性2人組は「店で買うと量が多いので、少しずつたくさん食べ比べができるのがいい」と話していた。