都タクシー(京都市南区上鳥羽塔ノ本、TEL 075-671-6101)に入社した23歳の社員が1月末、乗務員デビュー1カ月を迎える。
若い人が長く働ける職場をPRするため、昨年初めて「求人バス」を運行した説明会を行った同社。同説明会に参加した前川瑞樹さんは、その後面接を経て同社に入社。2年間の乗務経験が必要で、高速バスでの事故などで合格率が下がった運行管理者の資格取得を目指す。
前川さんは「ほかのドライバーが昼休憩する時間帯に走ったり、できる限り長い時間走ったりして、収入を上げられるように頑張っている」と話す。街に出て2日目と4日目には、その日の営業成績トップになった。「彼女と一緒に暮らすためにお金をためたいと思っているので、歩合制で収入が上がれば自分の手元に反映されるのはうれしい」と話す。
「先輩ドライバーにスムーズに走れる道や混雑する道を教えてもらったり、自分でも回送の時に走ったりしながら道を覚えるようにしている。お客さんに『ありがとう』『この道はいいね』と言ってもらえるとうれしいし励みになる。丁寧な接客を心掛けて頑張りたい」とも。
同社乙訓営業所の大串正和所長は「当社は前川さんのほかにも、20代の乗務員が入社して頑張っている。タクシーは『年配のドライバーが多い』というイメージを変えてくれることに期待している。若い人にはオペレーターや指導者、運行管理者といった立場で活躍していってほしい」とエールを送る。