みやこめっせ(京都市東山区)で12月23日・24日、印刷会社やデザイン会社、文具メーカー、紙の雑貨などを扱う作家らが集まる「紙博」が開催される。主催は手紙社(東京都調布市)。
今年4月に東京で初開催したイベントは2日間で1万人近くの来場者数を記録。イベント限定といった商品の多くが早々に売り切るなど、大きな反響があった。その時から関西開催を希望する声が多かったことや、京都に紙の問屋や専門店が多いことから京都での開催が決まった。
イベントには59組が出店する。貼箱専門店「BOX&NEEDLE」(山科区)、紙製品を扱う「ROKKAKU」(中京区)、「表現社」(上京区)のほか、徳島県の「アワガミファクトリー」、美濃和紙の「古川紙工」なども参加する。手紙社が手掛ける「布博」「東京蚤の市」といったイベント同様、公募はせずにスタッフが心ひかれた店や作家に直接出店を依頼しているという。
イベントでは大阪の老舗和紙問屋が始めたブランド「和紙田大學」の「学長」大上博行さんや、神戸の「啓文社印刷工業」の代表を務める安達真一さんのトークイベントが行われるほか、音楽ユニット「ビューティフルハミングバード」のライブも行われる。
イベントを担当する藤枝梢さんは「紙には、デジタルの世界には存在しない魅力がある。それは、触り心地や匂い・ぬくもりなど、五感を通して楽しめる点や、ただの真っ白な紙が、暮らしに彩りを与えるアイテムに様変わりする点にあると思っている。そんな紙の面白さと、無限の可能性を多くの方にお伝えできれば」と話す。「京都は外国人観光客も多いので、世界中の人に注目されている日本の紙ものを、見て欲もらう機会になれば」とも。
開催時間は23日=11時~17時、24日=10時~16時。入場料は500円。