京都府立植物園と大丸京都店で現在、「オルセー美術館アートウォーク」が開催されている。主催は同園と京都府位置情報活用協議会。
アートウォークは同協議会が制作した位置情報アプリ「こことろ」を使ったもので、今回が初イベントとなる。
期間中、同園ではオルセー美術館公式のデジタル・リマスター画像をAR(拡張現実)で表示する。AR画像出現ポイントは同園内に15カ所、大丸京都店に1カ所を設ける。
同アプリでは、クロード・モネの「日傘の女(左向き)」やルノワールの「都会のダンス」といった著名作品が画面に現れ、撮影できる。作品はそれぞれの地点に合わせて選ばれたという。画像は画面上でサイズが変更できるため、描かれた人物と同じポーズをするなどの楽しみ方もできる。
植物園内の全てのポイントを回った人には、デジタルリマスターアートの特典画像を進呈するほか、大丸京都店を含めた全ての絵画を集めた人には、大丸京都店で開催中の「オルセー美術館至宝のリマスターアート」のペアチケットを進呈する。
同協議会事務局の田中翔さんは「野外で名画を見るという、ARならではの新しい絵画の楽しみ方ができるのでは。今後も京都府内のイベントにつなげていきたい」と話す。
アプリは利用無料。入園料は別途必要。今月27日まで。