京都国立博物館平成知新館(京都市東山区茶屋町)で5月21日、「国際博物館の日」記念シンポジウムが行われる。主催は日本博物館協会、ICOM日本委員会など4団体。
ICOM(イコム・国際博物館会議)が定めた「国際博物館の日」(5月18日)に合わせて行われる同イベント。今回は、2019年に京都で開催される「ICOM世界大会」のキックオフイベントとして位置付ける。
ICOMは現在、137の国と地域が加盟する団体で、3年に1度の世界大会はアジアでは中国と韓国で開催されており、日本での開催はこれが初となる。京都大会では、2000人規模で歴史や美術、自然史、科学技術などの専門家が参加する見通しだという。
シンポジウムではICOMの会長でトルコの研究者のSuay AKSOYさんや、執行役員の韓国「鉄の博物館」館長のIn Kyung CHANGさんが登壇。ICOMの国際的な役割や京都大会に対する期待をテーマに基調講演を行う。併せて、京都国立博物館副館長の栗原祐司さんが、京都大会の準備状況を説明する。今秋開催の「世界科学館サミット」に先立ち、日本科学未来館館長の毛利衛さんの特別講演も予定。
ICOM日本委員会の宮戸秀昭さんは「世界大会に合わせて加盟している博物館の企画や、府や市を通じたイベントなども行われる。京都は文化庁の移転も決まったこともあり、改めて文化の拠点の一つとして再認識してもらう一つのきっかけになれば」と話す。
開催時間は13時~17時。参加無料。定員200人。申し込みはメールとファクス(03-5832-9109)で受け付ける。申し込み多数の場合は会員優先。申し込み締め切りは今月12日。