京都国際会館で4月14日に始まる日本酒イベント「SAKE SPRING~銘酒と美食の春まつり~」開催に先立ち、主催ののぞみ(京都市下京区)が妙心寺退蔵院(右京区)で会見を開いた。
全国から主催者が選ぶ「勢いのある」46蔵・約150銘柄が出品する同イベント。京都と奈良を中心とした飲食店が日本酒に合う料理、料亭の弁当などを提供する。会場で「祇園さゝき」の佐々木浩シェフや「イル ギオットーネ」の笹島保弘シェフらが腕を振るう「ライブキッチン」から出来たてのメニューも提供する。申し込みが3800人を超え、1日100人程度のペースで申し込みが続いており、当日は6000人規模になるという見通しを明らかにした。
「獺祭」で知られる旭酒造の桜井博志会長は「若い人、女性、外国人といった日本酒の知識が無い人に『おいしい』と笑顔になってもらえるような酒造りに取り組んでいる。今年、パリでジョエル・ロブションと共同店舗を出す予定にしているが、彼は和食よりも自分の作るフレンチの方が獺祭に合うと言い、とても驚いたが、それくらい日本酒には可能性があるということだと思う」とあいさつで話した。
のぞみの藤田功博社長は「京都は学生が多いが、若いうちにおいしい日本酒を知ってほしい。また、参加いただく酒蔵間で情報交換や刺激のある場になれば。秋には東京での開催、来年の春には香港かシンガポールといったアジアでの開催を検討している。今、日本酒の輸出が盛んだが、イベントを通じて、日本酒業界の活性化につなげていきたい」と展望を明らかにした。
開催時間は11時~18時。料金は、「満喫チケット」=3,500円、アフター3チケット=2,000円。要予約。申し込みは公式ウェブサイトで受け付けている。