京都府が現在、位置情報観光活用システム構築事業を進めている。
12月補正予算案に盛り込まれた同事業。府では地域の人が知っている史跡などの「隠れた名所」の位置情報と名前、説明を各市町村と協力して収集し、データベース化する。情報は位置情報を利用して事業を展開する企業などに提供していくという。
今後はシステムを使って公募で集めた府民や留学生、商店街の関係者などを「京都情報応援大使」に任命し、スポット情報を登録していくという。春には登録状況や内容を確認し、どんな活用が可能か内容に関して検討を行う予定。
活用例として、昨年7月にリリースされた「ポケモンGO」も挙がっている。昨年8月にはナイアンティックの村井説人社長と山田知事、門川京都市長が会談。同社との連携の可能性も話し合ったことから、ゲームでアイテムが取得できる「ポケストップ」などに反映されることなども期待される。府としては、有名な場所だけでなく、小さなところにも足を運んでもらうことで活性化につなげていきたい方針という。
商工労働観光部観光振興課の金田ひろ野さんは「多くの情報が集まることで、ARやVRや史跡のスタンプラリーなど活用の幅は広い。情報の登録を通じて地域の再認識してもらうなど、地域と利用者の両面で満足してもらえるものになれば」と期待を寄せる。