国産のオリジナルデニムを提供する「京都デニム」(京都市下京区)では、「京くみひもブレスレット」などの商品の品薄状態が続いている。映画「君の名は。」で「組みひも」が重要なアイテムとして使われたことで注目が上昇した。
同店では「昇苑くみひも」(宇治市)の「京くみひも」をデニムのワンポイントに使っていた関係から、正絹の「組みひもブレスレット」(1,944円)をオンラインショップ中心に展開。金属アレルギーのある人でも楽しめるおしゃれとして人気があったという。
8月公開され、記録的ヒットが続く同作を見た同社インターンの学生が組みひものツイートをすると同作公式アカウントからリツイートされたこともあり、反響が広がった。9月半ばには、1日で40本以上の注文が入ったという。
「(映画で登場する)赤色はないか」という問い合わせが多かったことから、新たに二重巻きで使える36センチと長めの「赤」(1,944円)を受注生産で追加。早くも注文が集まり、現在は生産が追い付かず、注文から1カ月待ちの状態だという。
店長の宮本和友さんは「赤一色でなく、着物の色合わせと同じ組み合わせで上品な仕上がりだが、物としてはカジュアルに使える。映画を通じて職人が作る伝統的なものづくりに興味を持ってもらえるのはうれしいこと。これからも職人とお客さんを結びつける役割が果たせたら」と話している。