京カフェコムサ(京都市東山区祇園町北側)で9月7、京都市とファイブフォックスの文化力向上包括連携協定の締結式が行われた。
同社はアパレルブランド「コムサ」「コムサイズム」といったアパレルメーカーで、子会社のコムサは「カフェコムサ」33店を全国展開する。
昨年行われた「琳派400年記念祭イベント」に協賛した同社は、琳派をテーマとした商品を展開したほか、東京で行われたPRイベント「京あるきin東京」では風神雷神図屏風をイメージしたケーキを開発するなど関係を構築してきた。
連携締結に当たり、京都情報や食文化の発信、伝統産業との連携、歴史的・伝統的な建造物の活用について連携を図るといった内容が確認された。
当日は、門川大作市長と菊地豊社長が締結書にサインしたほか、コムサカフェ京都で9月8日から販売を始める、伊藤若冲の作品を取り入れたニットやドレスを披露した。今月10日から販売する若冲の描いたクジャクをモチーフにしたケーキの試食も行った。
今後は協定に基づき、京都の伝統的な建物でのファッションショーや、大政奉還150周年記念プロジェクトと関連し、幕末に活躍した人物ゆかりの地域との連携、再来年に控えるパリとの姉妹都市提携60周年に向けた取り組みを進める方針という。
菊地さんは「琳派をテーマにした当社の服をきっかけに、京都に観光されたというエピソードもある。定期的に勉強会を開き、京都のメーカーや職人とのコラボを進め、全国展開の強みを使い文化の発信をしたい」と意欲を見せる。