着物メーカーが手掛ける純国産のデニムを提供する「京都デニム」(京都市下京区)が8月29日、大きなサイズを製作するためのクラウドファンディングで目標の30万円を5日で達成した。
同店では36インチ以上の大きなサイズは型紙制作や製造ラインのコストがかかるため、注文があっても断らざるを得なかったという。「より多くの人に日本製のデニムを届けたい」という思いからクラウドファンディングサイト「MAKUAKE」で、まとまった数量を生産することで単価を下げるプロジェクトを立ち上げた。
大きなサイズを含む限定モデル「オーシャン」を開発。生地は岡山の旧織機で織ったセルヴィッチデニムで、染色は京都で行う。プロジェクト支援のリターン(お礼)として同モデルを1万9,980円で一定数を用意(予定した数を越えると2万3,000円となる)。カードケース(2,160円コース)、ブックカバー(4,320円)、デニムキャップ(8,100円)といったグッズや、好きな色で染められるコース(2万6,460円)といったオプションも用意した。
プロジェクトがスタートすると、同モデル本体と好きな柄染めがセットになった「特別リターン」(5万円)3枠が全て埋まり、支援額を一気に押し上げたことで短期間の達成につながった。
店長の宮本和友さんは「大きなサイズの需要について不安もあったのでほっとした。目標額を達成し、実施が確定したので安心して申し込みやすくなるのでは。対象となる大きなサイズを必要とする人に情報が足りていない部分もあるので、発信を続けていきたい」と話す。
プロジェクトは10月28日まで継続する。