京都の名店29店が出店する企画展「キュートな、キョート大集合。京都スーベニイルコレクション 『KYOTO DEPARTMENT』」が9月8日より、東京・渋谷パルコミュージアム（東京都渋谷区）で開催される。

　同展は、京都の出版社「コトコト」（京都市下京区）が9月初旬に発売した書籍「京都、らうらうじ　きれいなもの。かわいいもの。きもちいいもの。」と連動して行われる展覧会。観光地「京都」として紹介するのではなく、京都ならではのキュートなデザインの工芸品や和雑貨を女性の視点から選んで集めた京都展で、同書で紹介する25店の商品を展示、29店が販売を行う。

　参加店は、帆布かばんを製造・販売する「一澤信三郎帆布」、創業390年余、当代で14代目を数える町家手ぬぐいの「永楽屋 細辻伊兵衛商店」、骨の下準備から仕上げまで自店で一貫して作り上げる和傘の「日吉屋」、ニューヨークでメークアップアーティストとして活躍していた次女が長女と手がけたオーガニックコスメ「京都ちどりや」など、老舗から最近オープンした店まで「細部にまで妥協を許さない」京都のものづくりの名店が名を連ねる。

　創業450年、京友禅の老舗「千總」も参加。約150年前の友禅着物の見本帳を展示するほか、ファンタスティックプラスティックマシーンの田中知之さんとデザイン集団「グルーヴィジョンズ」と手描き友禅の着物のコラボレーションを行い、受注販売も行う。同展で2万円以上購入者には先着・数量限定で「一澤信三郎帆布×パルコミュージアム ダブルネーム 帆布トートバッグ」をプレゼントする。

　ターゲット層は、パルコのメーンターゲットである20代～30代のファッションに敏感な女性で、展示商品も「この層に喜んでいただけるものを紹介している」（同社）と話す。同展関係者は「京都ならではのデザイン・物語を持つプロダクトを、女性の視点でセレクトした新しいスタイルの京都展。少しでも京都の魅力を届けることができれば」と話している。

　開催時間は10時～21時（入場は20時30分まで）、最終日は18時閉場。入場料は、大人＝300円、学生＝200円、小学生以下無料。24日まで。10月6日より、名古屋パルコでも開催する。

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