京都産業会館(京都市下京区四条通鶏鉾町)で、京都ジョブパーク(南区)の内定獲得者が5万人を達成したことを記念して12月16日、5万人目の人に記念品が授与された。
京都ジョブパークは2007年に若年者、特にニート向けの就労支援施設「京都ジョブカフェ」として開所した。その後、障がい者や子育て中の母親などに対象を拡大。認知度が上がり利用者が増え、昨年から就職内定者が年間1万人ペースに近づいている。
5万人目となった上島さんは大学4回生の時、友人に紹介されて同施設を訪れた。苦手だった面接を中心に指導を受けたほか、京都の中小企業が集まる合同説明会にも参加。「担当のカウンセラーについていただいて、何でも相談に乗ってもらった。『ありのままの自分でいい』とアドバイスをもらい気持ちが楽になった」と振り返る。
同センター長の前田欣邦(よしくに)さんは「大変だったこともあると思うが、ここで学んだことを生かして頑張ってほしい」とエールを送った。「当センターは、無料で就職相談から職場の定着までワンストップの支援がこの規模でできる全国でも有数の施設。今後は、不本意型非正規労働者(正規雇用を希望しているのに非正規で働く人)が、正規雇用につながる取り組みを進めたい」と意気込みを語る。