京都府立植物園(京都市左京区下鴨半木町、TEL 075-701-0141)に現在、ヤノベケンジさんらが「風神雷神図」をモチーフに手掛けた立体作品「PANTHEON(パンテオン)神々の饗宴」が展示されている。
京都府内の各地で行われている「琳派400年記念祭」企画の一環。「サン・チャイルド」など巨大アートで知られるヤノベケンジさんと、きゃりーぱみゅぱみゅさんのアートディレクションでも知られる増田セバスチャンさんが作品制作を担当した。
作品は観覧温室の前の「鏡池」に設置した3つの「神像」で構成。6月には、ヤノベさん作の雷神に見立てた「黒い太陽」を設置。7月には、ヤノベさん、増田さんと京都造形芸術大学の学生で構成するプロジェクトチームが制作した花の女神「フローラ」を設置した。今月13日には、ヤノベさんが新作「風神の塔」を初披露した。風車の力によって水を吸い上げ噴き出す仕掛けを内蔵している。
14日からはアーティストの高橋匡太さんがライティングを手掛けたライトアップもスタート。照明点灯時は静かに瞑想(めいそう)しているフローラが目を開いて立ち上がるほか、風神の塔から水が噴き出すなど、昼間とは違う姿を見せる。同園広報担当の辻直記さんは「夜の植物園と共に楽しんでほしい」と来園を呼び掛ける。
ライトアップ実施日は、8月21~23日、同28日~30日。時間は18時30分~20時。入場無料。常設展示は10月25日まで。