ウイングス京都(京都市中京区)で4月12日、「美崎栄一郎講演会in京都」が行われた。
「結果を出す人はノートに何を書いているのか」等のベストセラーで知られる美崎さん。花王で商品開発に携わり、現在はコンサルタントとして活動。現在、フェイスブックで募集した各地の世話役と共に、47都道府県全てで巡回講演を行っている。京都での講演は初めて。
講演テーマは「アイデアは才能では生まれない」。美崎さんの花王時代の事例や、旅先での出来事を交えつつ、「成功している事例を集めていると、アイデアのストックとなり役に立っている。ゼロから何かを生み出すことは難しいが、異業種の事例を当てはめるのは特別な才能が無くてもできるはず」と説明した。
その後、参加者1人1人が実際に「妖怪ウォッチ」や「北陸新幹線」など話題の商品やサービスを挙げると、美崎さんが共通点やヒットの傾向を解説。最後に、商品の持つ機能を挙げた上で、その逆の機能を考える「逆転の発想」の出し方を紹介。新聞を例に、「毎日発行しない、古い情報を発信する新聞って何だろう」と参加者とアイデアを膨らませた。
「メーカーで開発の職に就いているが、いつも同じ思考になりがちなので参加した。逆転の発想の出し方は、具体的なアイデアがシンプルな方法で導けることに驚いた。すぐにも実践したい」と参加者の1人は話していた。