2月15日に行われた京都マラソンの完走率が、昨年を上回る結果となった。
同大会は今年で4回目。昨年94.0パーセントだった完走率は、1.2ポイント上昇し95.2パーセントとなった。後半の難所と言われた「狐坂」がコースから外れたことや、時間制限の関門が見直され、後半のペースが緩くなったことが理由として考えられる。応援者も昨年よりも増加し、5万人を突破した。
男子トップは、昨年に続き京都大学陸上部の横山裕樹さんの2時間21分14秒。昨年の記録、2時間25分秒から大幅にタイムを縮めた。女子の1位は、京都産業大学の古久保亜衣さん。晴れやかな笑顔で、ゴールテープに飛び込んだ。
3年ぶりに出場した京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥教授も、自己記録を更新。この数年は、月に100キロは走っているという山中教授。今回は、食事にも気を使いコンディションも良く、4時間の壁を突破。3時間57分31秒のタイムでゴールした。
フィニッシュ後、山中教授は「4時間切りは一つの区切りとしての記録。ペースを上げることができてよかった」と振り返る。「研究は、マラソンよりもずっと長丁場。iPS細胞の臨床研究が始まり、スタートに立った所。急ぎたいがペースを守って頑張っていきたい」と気持ちを新たにしていた。