街歩きガイドを目指す人を対象とした街歩きが1月17日、北野・西陣エリアを中心に行われた。主催は、北野商店街、西陣千本商店街、大将軍商店街の3つの店主で成る「北野界わい創生会」。
同会では地域の活性化のためにはその土地をガイドすることが重要と位置付け、2007年から土地に伝わる歴史や文化について調査。現在の状態も把握して60ものコースを作成した。今回の街歩きでは、「初級編」として広くエリアの紹介を行った。
ガイドの鳥井光広さんは、北野天満宮でかつて一帯に酒蔵が並び、北野天満宮の井戸水をくんで酒を造っていたことなどを紹介。西陣の旦那衆が遊んだ花街、上七軒や、職工が利用した銭湯などを巡ったほか、コースの立て方や特色の出し方などの説明を交えて街歩きを行った。
「京都本には載っていないポイントが多くあるので、ぜひ足を運んで確認してもらいたい。街歩きイベントが増えたことで、若い人にも地域の歴史や文化に関心が高まっている。北野や西陣に詳しいガイドが増えることで、にぎわいをつくり出せたら」と期待を込める。
イベントに参加した寺本雅貴さんはボランティアガイドを務め、2月から本格的にガイドとして活動する予定。「地元の方だからこそ知っている場所を教えてもらい勉強になった。お客さんが何度も足を運びたくなるようなガイドをしていきたい」と話していた。
来月以降、中級・上級編も予定している。