スズ・銀・各種金属工芸を扱う「清課堂」(京都市中京区寺町通二条下ル、TEL 075-231-3661)で7月10日、金属工芸豆皿の公募展「金工×豆皿×市『いまからまめさら』」が始まった。
初開催となる同展。開催のきっかけは、「新しい取り組みをしている人に出会えたら」という同店7代目当主の山中源兵衛さんの思いから。金属工芸は、材料費が高いことや専門の道具が必要なことから、工芸の中でも「狭い」といわれる分野だという。「金属製」と初心者でも作りやすい「豆皿」をテーマに同店のホームページやフェイスブックを通して募集した。
その結果、金属工芸を学ぶ学生や現代アート作家など34人の作品約200点が集まった。作品はアルミホイルで形を作り樹脂で固めたものや漫画の吹き出しの形をした皿、伝統的な彫金の技法を使うものなど、それぞれの個性が出る。
「山中源兵衛賞」も創設。受賞者には賞金5万円を贈る。「学校で金属工芸を学んでいる人も、卒業後はその道を歩むかどうなるかわからない。可能性のある人の背中を押してあげたい」と山中さん。
14日から販売も行う。「豆皿なので、ちょっとしたおつまみにもいいし、女性ならイヤリングや指輪を入れるトレーとして使ってもらえたら」と山中さん。「作品の素材選びや技法など、とてもいい刺激を受けている。今後は祇園祭でにぎわうこの時期の恒例にしていきたい」とも。
開催時間は10時~18時。入場無料。今月16日まで。