元立誠小学校(京都市中京区蛸薬師通河原町東入)「自彊(じきょう)室」で11月23日、栗コーダーカルテットとpopoがライブイベントを行った。
popoは、トランペットとオルガン、シンセサイザーなどを使う3ピースバンド。この日は少しずつ暗くなっていく京都の街を背に、電子音とトランペットでジャマイカの軽やかな旋律を奏でた。
栗コーダーカルテットは、リコーダーやウクレレ、ギター、ピアニカ、チューバ、サクソホンなどを使った演奏を行う4人組。NHKの番組「ピラゴラスイッチ」のテーマ曲や「帝国のマーチ」(ダースベーダーのテーマ曲)の演奏でも知られる。会場について、「今回が3回目だが、この和室は初めて。畳は音を吸っちゃうんだけど、ここはうまく音が広がる」とメンバーの栗原正己さん。「天井の格子の中にエアコンがちょうどのサイズで収まっているのも素晴らしい」と会場を沸かせた。
ライブでは10月に発表したばかりの「羊どろぼう。」や、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」の中から「こんぺい糖の踊り」をリコーダー4本で編曲したもの、今年5月のヨーロッパツアーで演奏した曲などを披露した。集まった約100人は、演奏をじっと聞き入る人もいれば、体でリズムを刻む人も見られ、最後には会場全体に手拍子が沸いた。
小学5年生の長女と一緒に大津から参加した女性は「新曲はこんな風に楽器を持ち替えながら演奏していたんだと見ていた。ずっと和やかで楽しかった」と振り返る。長女も「お気に入りの曲『おじいさんの11ヶ月』がアンコールで演奏してもらえた」と笑顔を見せていた。