四条烏丸かいわいで4月30日、街歩きイベント「オフィス街・四条烏丸に潜む魔界~平安京の信仰を考える~」が行われた。
「まいまい京都」が主催する同イベント。「まいまい」とは京都言葉で「うろうろする」という意味。京町屋大工の棟梁(とうりょう)や占い師など地元の人が京都の街を案内する企画を行っている。今回のガイド役には古道具屋の4代目で「妖怪の子孫」という葛城トオルさんが務めた。
当日はCOCON烏丸前に集合。時代によって信仰は移り変わっていくこと、神社がなぜこれほど京都に数多くあるのか、葛城さんはどうして「妖怪の子孫」なのか、など今回の街歩きのテーマに触れた後、出発。繁昌神社や松原道祖神社、五條天神宮、菅大臣神社から膏薬辻子(こうやくのづし)にある神田明神までを約2時間かけて回った。
参加者の多くが京都市内在住。一部に大阪や奈良、滋賀から参加した人も。街歩きは今回が2回目という女性は「京都のビジネス街にこんなところがあったなんて知らなかった。発見がいろいろあって京都の街は本当に面白いと感じた」と話していた。
3月から行われている同イベント。地元の人の案内ならではの出来事もあるという。「偶然ガイドさんの知り合いの湯葉の店の人と出会い、案内の途中だと伝えたところ参加者に湯葉をふるまってもらったこともあった」と同事務局の以倉敬之さん。「観光ガイドによる観光地としての京都ではなく、『街の自慢』をしているような感じ。その人ならではの切り口で、これまで知らなかった街の魅力を知ってもらえたら」
今後の予定や申込方法はホームページで確認できる。