京菓子を製造・販売する「笹屋伊織」(下京区七条通大宮西入、TEL 075-371-3333)は3月21日、名鉄百貨店(名古屋市中村区)・本館9階に和カフェ「光琳堂 福寿庵(こうりんどうふくじゅあん)」をオープンした。
同店は笹屋伊織がプロデュースの和カフェ。笹屋伊織は1716年の創業から10代にわたって暖簾を守り続けている有職菓子司。毎月、弘法大師の命日前後3日間20日・21日・22日のみ販売する「どら焼」が代表銘菓として有名。
笹屋伊織が手がけるカフェとして京都以外で初出店となる同店は、「京都」をコンセプトに、京都を意識した店作りとなっている。小豆は丹波の大納言、奈良の吉野葛など最高級の素材を使用しており、くずきりは注文してから作るといったこだわりも。また、環境に配慮して割り箸は使用しない。今回の出店は、「名鉄百貨店で開催された『京都展』で、京都に2店舗ある『IORIカフェ』を出店したところ好評だったため」(同社関係者)だという。店舗面積は約35平方メートル。
メニューには、抹茶やぜんざいなど甘味のほか、丼ぶりやうどん、そばなどの食事メニューも。「ゆば丼ときつねうどんのセット」(1,365円)、宇治抹茶使用の「抹茶パフェ」(1,050円)、パンケーキに白あんと山芋を練りこみ、抹茶アイスやさつまいも飴のきんとんなどが添えられた「福寿庵パンケーキ」(840円)など。
来店客の年齢層は幅広く、約7割は女性だという。同社関係者は「京都の行事菓子をPRして、『光琳堂 福寿庵』に行けば日本の文化が感じられるような店づくりをしたい。京都を味わえるカフェとして、京都から離れた地域に限定して展開していく予定」と話している。営業時間11時~23時。